ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル

天才数学者の弟・チャーリーとFBI捜査官の兄・ドンの兄弟コンビが、数学的思考を駆使して難事件を捜査していく犯罪捜査ドラマ。基本的に一話完結で、裏で暗躍するラスボスみたいな存在も居ないので、キリ良くサクッと見れて気楽に楽しめました。
チャーリーが作中で語るアルゴリズムはチンプンカンプンですが、FBI捜査官のメンバー達も分からないのでご安心ください。毎回チャーリーが分かりやすくかみ砕いて説明してくれるので、なんとなく分かったような気分になれます。
チャーリーが頭を使い、ドンは身体を張って犯人を追い詰め、兄弟がそれぞれの力を合わせて犯罪者に立ち向かっていく、という設定がとても面白かったです。

序盤は兄弟仲がギクシャクしていて、お互いどう接していいのか分からず戸惑っていた二人。それが一緒に事件を解決していく内に溝が埋まり、どんどん仲良くなっていき…と、その過程を見守るのも楽しみの一つでした。
毎回ではありませんが、ラストシーンは実家でお父さんのアランと兄弟がまったりして過ごして終わることが多く、どんなに物騒な事件があっても、最後にはほっこりした気持ちで〆てくれます。
犯罪捜査ドラマとホームドラマが混ざったような作品で、シリアス過ぎずクスッと笑える場面も多く、全体的に温かい雰囲気の作品です。

と、最初はチャーリーとドンの兄弟コンビ目当てでナンバーズを見始めた訳ですが、気づけばドンの部下であるデビッドとコルビーの凸凹バディに釘付けになっていました。もうこの二人は相棒・バディ好きにはたまらない、バディ好きホイホイコンビで見事に私もホイホイ釣られて沼にハマりました。
デビッドはシーズン1から、コルビーはシーズン2からの登場で、シーズン2以降はデビッドとコルビーはバディとして一緒に行動することになります。慎重派のデビッドとガンガンいこうぜ派のコルビーと、正反対の性格の二人なので最初は上手く噛み合わず、衝突する事もあったものの、一緒に行動する内に親友と呼べる関係になっていきます。
この時点でもバディ萌えは十分出来ていたんですが、シーズン4からは更にパワーアップしていきます。いいぞ…もっとやれ…( ^ω^)…。

シーズン3のラストでコルビーはスパイとして逮捕されてしまいます。
詳細は省きますが、なんやかんやあってコルビーはFBI捜査官として復帰することになり、ドンや他の同僚とも元通りの関係に戻ることが出来ました。
ただ、相棒以上に親友としてコルビーを信頼していたデビッドは、どんな事情があっても自分にだけは打ち明けて欲しかったと、隠し事をされた事を許すことが出来ず、二人のギクシャクした関係がしばらく続きます。
他のチームのメンバー達は事情があったから仕方ない、と受け入れているのに対してデビッドだけが怒ってるってのが、なんていうかたまらんです。
しかもギクシャクしている時でも、コルビーが大切なルアーを無くしたと小耳にはさんだデビッドは、こっそり探してこれまたこっそりコルビーに返してあげるんですよ。本当に仲良しだな!
主人公兄弟はそれぞれ恋人が居て最終的に結婚して完結しますが、デビッドとコルビーは恋愛はしても長続きせず、恋人を連れての食事会では相手が見つからず、やけくそでお互いをパートナーとして同伴させてしまう暴挙に出ることも。相棒以上に関係の深い相手が居ないので、心おきなくバディ萌え出来るって素晴らしいですよね。

基本的に1話完結なのでキリ良く見やすいですし、犯罪捜査モノですが殺伐とし過ぎず、事件捜査の合間の会話のやり取りも笑えるものが多く、気軽に楽しめるので本当におススメの作品です。
シーズン6で完結していてHuluで一気見しましたが、正直もっともっと続いてほしかったなあ…。