コッソリちまちまと進めて、コメントでオススメして頂いたデスゲーム編と真相解明編をクリアしました……。
すごく面白かった……。
戦闘も楽しかった……。
最終的には全キャラに愛着沸いてて……、
それ故に辛い!
胸が苦しいっ!!!
戦うのやめてバーベキューしようぜ!
※以降ネタバレ全開で語っていきますのでご注意ください。
まずは一週目の思い出。
訳が分からないまま日が進んでいき、なんか蒼月に裏切られる。
蒼月いいいい貴様あああああああああ!!!!
イケメン相棒枠で普通に強いから優先的に育成してたのにいくぁwせdrftgyふじこlp!!!
ダンガンロンパで「最初から親切な奴には気をつけろ」と学んだはずなのに……。
素直に頼れる相棒って信じてたアタシってホント馬鹿。
裏切り&手塩に掛けて育たエースの脱退というダブルパンチをくらい涙目。こみ上げる憎しみ。
二週目、デスゲーム編。
憎しみと記憶を引き継いだ主人公たっくんの、強くてニューゲーム的なタイムリープが始まる。
俺TUEEE展開を期待して少しだけテンションが上がるが、蒼月君への怒りはおさまらない。
と思ったら、早々に蒼月君の命運を委ねられたので、怒りのままにトドメを刺すを選択。いけ、たっくん!!
しかし(今回はまだ)何もしていない蒼月君を無慈悲に粛清するたっくんに周囲はドン引き。
……あれ?俺なんかやっちゃいました?
違うんすよ!あいつヤベー奴なんすよ!!正当性を主張するたっくんと私。
それにしても開幕早々1キルするのはヤバすぎってことで、あれよあれよという間に孤立するたっくん。
期待していた強ニュー展開とは真逆のお辛い展開が続き、なんやかんやあってデスゲームが始まる。
デスゲームのルール的にチームを組んだ方が有利だよねって話しになり、好きな人とチームを組む皆さま。
孤立無援のたっくんも必死に仲間探しをするけど、めっちゃハブられる。
デスゲーム始まる前からもうシンドイ。つらい。
まあでも誰かしら仲間になるでしょ~と思いつつ進めていったところ……
趣味は拷問、相死相殺がモットーの暗殺者・面影歪が仲間になりました☆彡
……!?
…………!?!?
君がニアホモ相棒枠なのかっ!?
孤独な主人公に手を差し伸べるのって、ヒロイン的な女子じゃないの?
予想外の展開に驚きつつも、腫れ物タイムリーパーたっくんと†暗殺者†面影コンビから目が離せなくなる。
そして思い知るのです、面影くんのありがたみを。
暗殺と拷問の知識があるので医療サポートできます!ボス対策用の毒薬作れます!
家業と趣味嗜好はともかく思考は冷静かつ常識的!
足手まといヒロインムーブをかます霧藤さんにもスバッと物申します!
最初は腹に一物抱えていたけど、一緒に過ごすうちにたっくんに絆されちゃう人間臭さもあります!
家業と趣味と言動とアイメイクがヤバいだけで、根っこの部分は超真っ当な面影くん。
君にならたっくんを任せてもいいと思ってる。
実際、このルートの面影くんは割とたっくんにガチ恋気味というか、たっくん含めた仲良し四人組の男女でクソデカ感情の矢印が乱舞しています。
図で表すとこんな感じ。
面影♂→たっくん♂⇔川奈♀←飴宮♀
デスゲームやってる間に、メンバー内の人間関係がとんでもないことに。
デスゲ編はしんどい部分も多々ありますが、一週目では知りえなかったキャラの魅力を知れたし、タイムリープしたからって上手くいくわけじゃないよ~的なシナリオだったので、初回にやって良かったと思いました。
三週目、真相解明編。
なんだかんだ世界の謎が分からないままだったので、真実を求めて真相解明編に突入。
デスゲ編で蒼月君を粛清してもロクなことにならないと理解したので、彼はそっと檻にしまっておくことに。
粛清を回避したことで周囲からドン引きされることもなくなり、とんとん拍子にコトが進む進む。
一週目とデスゲ編では速攻で退場していたSIREIも健在。
SIREIが居ない生活に慣れきっていたので「あれ…今日はパパ居るんだ?」的な気まずさを感じる。
とはいえ、これなら全員生存もイケるな!どんどん進めて真相を解明するぞー!!
――1時間後。
飴宮ちゃああああああああああああん!!!!
狂死香ああああああああああああ!!
大鈴木いいいいいいい!!
うわあああああああああああ!!!!!
デスゲ編で大好きになった飴宮ちゃんが呆気なく退場して。
狂死香が武士の生き様を見せつけるようにクソカッコよく散って。
見殺しにする形で大鈴木タソも死なせてしまって……。
他のルートに比べて圧倒的に状況が良かったのに、どんどん味方を失っていく絶望感。
SIREIのヤバさも浮き彫りになってきて、コイツを序盤に破壊した蒼月君は正しかったのでは?と思い始める。
そして最終防衛学園の真実が判明するわけですが、詳しく書くと恨み節全開になりそうなので割愛。
とりあえず人類ってクソだなって思いました。
くそったれな真実はさておき、ここら辺から霧藤さんと蒼月君の株がグングン急上昇していきます。
【霧藤さん】
真相解明編の第二の主人公といっても過言ではない。
デスゲ編では脆い部分が目立っていた霧藤さんですが、真相解明編では一転、彼女の強さが光ってた。
絶望的な真実を知って立ち上がれなくなった仲間を守るために一人で戦い、「これ以上たっくん達を苦しめないで!」と憤りながら人類の罪を一身に背負って、プレイヤーの気持ちを代弁してくれるようなセリフをバンバン繰り出し、ひたすらたっくんを守護るガーディアン系ヒロイン霧藤さん。
デスゲ編の足手まといヒロインムーブで大分好感度下がってたのに、一気に巻き返されました。
【蒼月君】
ダンロン2の狛枝君を彷彿させるキャラですが、ポジションが同じだけで中身は別モノです。
言うなれば、狛枝君は速攻性の毒で、蒼月君は遅効性の毒。
最初は大したことないと思わせといて、着実にダメージを蓄積させて沼落ちさせるタイプ。
なので、裏切りが判明した時も、驚きと手塩にかけて育てたエースがラストバトルで使えないことへの怒りはあったものの、衝撃度的にはイマイチでした。
あ~、またこの手のキャラが居るのね、みたいな感じ。
しかし、蒼月君の毒はじわじわと効いてくる。
デスゲ編の蒼月君は、粛清したにも関わらず復活してきて、たっくんに精神攻撃を仕掛けてきます。
嫌い嫌いと言いながら、たっくんに突っかかっていく様は粘着アンチそのもので、「なんやコイツ……」と思いつつも、おもしれー男っぷりにハマってくる。
そして、真相解明編。ここから蒼月君の毒が、本格的に暴れはじめます。
まず衝撃だったのが、蒼月君の認識バグのひどさ。
一週目ラストの時点で、「蒼月君には他人が醜い化け物に見えている」と暴露されていました。
たた、それを知った時は、その後すぐに戦闘に入ってしまったのでイマイチ同情できなかったというか、戦闘に必死でそれどころじゃありませんでした。
本性判明後も、「今日も醜いね!」とか「臭いから近づかないでくれる?」などと、事あるごとに言ってましたが、蒼月君本人は飄々としてるし、なんか悪口言われてんな~くらいの認識でした。
まさか、目玉を取り出し、鼻の粘膜まで焼かなければ一緒にいられないレベルだとは……。
蒼月君視点では、たっくん達はゾンビゲームのクリーチャーみたいな存在で、本当は同じ空気も吸いたくないけど一緒に行動せざるを得なくて、でも一緒に行動しているうちに良い所も見えてきて、こんな醜いヤツが良いヤツな訳ない!滅びよ‼って裏切っても許されて、蓋を開けてみれば人類の身勝手に振り回された者同士で、醜くて臭くて気持ち悪いのに凄く良いヤツで……。
↑こんな感じに蒼月君の解像度が増したことで、これまでに蓄積していた毒が爆発して、なんか終始「蒼月……、おまっ……、蒼月いいいいいいいいい!」と悶絶してた。
真相解明編の蒼月君は、とにかく痛ましい。
「そっか…本当に拓海クンは強いね…」
「それなのに、なんでキミはこんな醜いんだ…」
「どうして、こんなに醜く見えるんだろう…」
これまでは「醜い!臭い!キモい!」なスタンスだった蒼月君が、自分の目と鼻を犠牲にしてでも仲間に加わろうとする変化が泣ける……。
終盤は蒼月君が仲間になるまでの過程が丁寧に描かれていて、そこらへんのやり取りも好きでした。
もちろん、すんなり仲間として受け入れられるわけもなく、たっくんも最初は拒絶するんですが、その理由が「仲間として信用できない」じゃなくて「これ以上裏切られたくない」ってトコが、たっくんらしくて良いな~と。
ここで仲間にするかどうかの二択が発生し、仲間にするを選べば真相解明編の真エンドに行けるので、さくっと仲間に。
葛藤しながらも蒼月君を受け入れて、一緒に出かけたりするたっくんはメチャクチャ優しい男だし、たっくんとの探索をピクニックみたいと喜ぶ蒼月君の姿にウルっときました。
バグのせいで幸せな記憶がない蒼月君にとって、何気ない時間が幸せでたまらないんだろうなぁ……。
最後の最後で「大好きだったよ」って言うくらい、たっくんに対してクソデカ感情を向けてるので、蒼月君視点で物語を書いたら異形のたっくんとの純愛が出来上がりそう。
ラストは霧藤さん以外は全滅という超絶バッドエンドですが、そこに至るまでの過程が神すぎたので悔いはなし!
で、この文章を書いてる途中で、蒼月君を仲間にしないパターンが気になったのでやってみました。
番外編、さよなら蒼月編。
うわあああああああああああああああああああ!!
蒼月いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!
許す!許すからっ!!お願いだから戻ってきてえええええええええ!!!!
さよなら蒼月編。テキスト量は多くないのに、ダメージ量がえぐい。
時間差でこちらを苦しめてくる蒼月君は、やはり遅効性の毒なのじゃ……。
さよなら蒼月編は「失ってから気づく大切さ」を体現したようなシナリオで、視点がたっくんから蒼月君に切り替わり、最終防衛学園を去った蒼月君のその後が描かれています。
仲間になれなかったことを仕方ないと思いつつも、失ってしまった絆に思いを馳せる蒼月君。
「さっきは…誰か見送りに来てたのかな?」
「来なくていいとは言ったけど…」
「もしかしたら、誰か一人くらいは、学園を出て行くボクの背中を見送っていたかもしれない」
本編でもチラッと垣間見えた、蒼月君の人間らしさが爆発しているモノローグ。
このルートでは↑のように、たっくん視点では知りえなかった蒼月君の心の揺らぎが、じっとりと描かれています。
そのおかげで蒼月君の解像度は上がるんですが、代償にメチャクチャ胸が苦しくなります。
蒼月君が最後に望んだことが「たっくん達と楽しく遊んだ記憶を植え付けてもらうこと」っていうのが、もう……ね。
なんか蒼月衛人が奥深すぎて、後半は感想というより蒼月君のレビューみたくなってしまいましたが、私は苦しみを伴った萌えを吐き出せてスッキリしました!アザス‼

