ひねくれた大人のときメモGS4感想

以下、ブロマンスでもBLでもない乙女ゲームの感想となります。

書くべきか書かないべきか二秒くらい迷いましたが酔った勢いで書いていきます。
ときメモGSについては今まで語った事はありませんが、過去作はひっそりこっそりプレイしておりました。
というか、ときメモGSが私の人生初のゲームでした。
ときメモを初めてプレイした時の衝撃といったらそりゃあもう…。オープニングでB’zの曲が流れた時は驚きと興奮で思わず笑っちゃいましたよ。

鈴鹿に一目ぼれし、必死にデートに誘うも教会に来てもらえず、あんなにデートしといてふざけんなと涙を流したのも、今ではいい思い出です。初代王子葉月が猫にプレイヤーの名前を付けてた時の衝撃とか、難易度高すぎてひいこらしながら見た葉月のクリスマスのイベントCGとか。もう毎回号泣ですよ。感涙。
ここら辺の思い出話だけで三時間くらい語る自信があるんですけど以下省略。

そして長い時を経て発売された「ときめきメモリアルGS4
もうね、昔の自分とは違うんだなと。今の自分は随分とスレたひねくれ者になっちまったな…という事をしみじみ感じました。
乙女とかいうレベルじゃないんですよ。新妻をいじめる姑なんですよ私、ポジション的には。
些細な事がとにかく気になって気になって。気づけばイチイチ細かい事に脳内でツッコミを入れてるわけですよ。
部屋の隅のホコリを見つけてはネチネチと嫌みをいうような感じで。
そんな私は主人公ではなく、主人公の姑です本当にありがとうございました。

一番ツッコミどころが多かったのが大接近モード。
これは無抵抗の男性をスキンシップという名のもとに、ご自由にお触り出来るモードです。
GS2のDS版から追加されたそうなんですが、私はGS3で初めて出会い衝撃を受けました。
やってる事はキャラの顔面に出現するハートを上手にタッチする、という未経験の方でも安心して出来る簡単な作業です。
ただ主人公はゴッドハンドの持ち主なので、なんかよく分かんないけど男性陣は成すすべなく陥落していきます。
で、このモードが終わると今まで無抵抗だった男性達も黙っちゃいません。
「どういうつもり?」
「こういう事はやめとこう?」
「次は俺もやり返すぞ!」(やり返さない)
各々が主人公の行動に対して様々な反応をしてくれます。
主人公の方も相手の反応に対して「嫌だったのかな…」と反省します。

でも次のデートでもスキンシップという名のもと(ry

もうやめて、主人公っ!彼のライフはとっくにゼロよ!

マジでこの時の主人公が何をしているのか、やってるプレイヤーにも一切分からないので恐怖すら覚えました。
そんな事を思いながら大接近モードを6回繰り返しました。やらなくても良いんですけどね。
これやらないと回収できないエンディングがあるんでね。興味本位でやってみたら凄かったです。
そしてあんだけガンガン攻めてるのに、相手に窘められるとすっとぼける主人公がこわい…。
いっそ開き直ってNANAの幸子みたいに「わざとだよ?」って言ってよ…。
やらせてる私が言うなって話なんですが。

あとは女友達について。
ライバルモードが廃止され、完全にサポートキャラに回ったのでストレスフリーになったのは嬉しいです。
でも、なんか物足りない!あの食うか食われるかのヒリヒリ感が恋しいっ!!
というのは言い過ぎですが。でも、ちょっと主人公に都合がよすぎる存在すぎるなーと感じました。
友達というより、主人公の恋のお助け隊って言われた方がしっくりきます。
お泊り会では恋バナ、学食での会話の大半は男の話題。二人からの恋をしろ~という圧力がやばい。
いや乙女ゲームだし恋愛するために買ってるんですけどね。
でも全力で主人公に恋をさせよう!!という熱い気持ちは十二分に伝わりましたから。
ちょっと別の事はなそ?

あとクリスマスパーティーの時にドレス着ただけでめっちゃ褒めてくれるんですよ。
このパーティーの主役はあんたやで!みたいな感じで。

主人公の魅力パラが0でも超褒めてくれるんですよ。

「わー!めっちゃ似合うー!!」って軽い感じのノリじゃなく、うっとりと心を込めて褒めてくれるんです。
もうね、その優しさが辛い。というかもはや魅力パラって何を表した数値なんでしょうか。
魅力0でもあんだけ褒められまくりの人を引きつけまくりなら、魅力200とか国が動くレベルなのでは?

攻略対象に関しては、最初に攻略したダーホンが一番好みでした。終始癒し系。かわゆい。
結構今作の攻略キャラは設定盛りもりマウンテンなんですけど、ダーホンはひたすらイイ子!カワイイ!のみ。
性格の良さ一本で勝負して、押しつけがましくない優しさに最初から最後まで癒されました。
ナンパ野郎にも優しいし、嫌いな所でもそれを表に出さず付き合ってくれるんですよ。マジ天使。
逆にメイン王子の風真殿に関しては「コナミ攻めたな!!」と衝撃を受けました。
何度かパンチかましたくなる俺様っぷりでしたが、ノーマルエンドでも諦めずに喫茶店に連行するという、最後の粘りを見せる王子というのは珍しかったので、これはこれでありかなと思いました。でも土手に連行するのはやめてね。
風真君に関してはブロマンス系の作品に出てくれたら、最高の萌えキャラなのになあ…と思いながら攻略していました。
彼は冷たくあしらわれてこそ輝くタイプ。※個人の感想です

あと、モテモテちやほやってのはやはり性に合わない。
男にモテまくる愛され男主人公は大好物なんだけどね…。
やはり同性に対しては見る目が厳しくなりがち。

昔のように純粋にキャーキャー言いながらプレイ出来なかったのは、色んな作品に触れて自分の感動のハードルが上がってしまったのが大きな要因だと思います。ゲームとしては良作ですし、むしろ今作が初ときメモの方は昔の私のように楽しんでいるでしょう。というかそうであったら良いなと思います。
あれこれ文句ばっか書いてしまいましたが、やっぱりときメモって楽しいなーと感じましたし、ダーホンの優しさに癒されまくったので、今作が次回作に繋がってくれる事を切に名が居ます。

以上、ひねくれた大人になっちまったなあ…、としみじみ感じたときメモGS4感想でした。