あらすじ
高校2年の夏休み、主人公は従兄であるナオヤに呼び出され、「COMP」を渡された。その「COMP」から“悪魔”が出現する。そして突如、自衛隊により山手線を境に封鎖された首都東京。街にあふれ出す異形の“悪魔”。
日を追う毎に悪化してゆく封鎖内の状況、立ち向かう力を持たない人々を襲う“悪魔”達。かつて無い恐怖にさらされる人々。残された時間は、あと7日。
製品情報
作品名 | デビルサバイバー |
公式サイト | 公式サイト |
発売日 | DS:2009年1月15日 3DS:2011年9月1日 |
ジャンル | シミュレーションRPG |
対応機種 | DS 3DS |
キャスト | ナオヤ(谷山紀章) アツロウ(阿部敦) |
ボイス | 3DS版のみボイス有り |
主人公情報 | デフォルト名無し ボイス/セリフ無し 愛され主人公 |
個別イベント | 有り |
個別エンディング | 無し |
作品の傾向 | 閉鎖空間が舞台 鬱展開 男性キャラがヒロイン |
キャラ傾向 | ヤンデレ従兄(ナオヤ) 男ヒロイン(アツロウ) |
感想
山手線を境に封鎖された東京を舞台とした生き残りゲーム。閉鎖空間の中で、家にも帰れず恐ろしい悪魔と戦う事になった主人公達の物語で、じわじわと精神的に追い詰められていく感じがメンタルを削っていきます。
余命表示システムやラプラスメール等の、余計なおせっかいシステムでガンガン恐怖心を煽っていくスタイルがなんともヤラしいです。
このゲームではルート分岐によって仲間キャラが離脱・加入しますが、親友のアツロウだけはどのルートを選んでも最後まで仲間として行動してくれます。ヒロインのユズでさえ、主人公の考えには付いていけないと離脱するルートでも、なんだかんだ最後まで主人公と一緒に行動してくれるアツロウ。もうお前がヒロインで良いよ。
ニアホモ的な会話は少ないですが親友キャラとしても、貴重な脳筋戦闘要員としても最高の男でした。
ナオヤはこのゲームのキーパーソンであり、アマネルートではとんでもないヤンデレっぷりを発揮してくれます。主人公との間には生まれながらの因縁が有り、それ故に色々歪んでしまったようです。
以降ネタバレを含みます
[su_accordion][su_spoiler title=”続きを読む” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]主人公とナオヤは旧約聖書のアベルとカインが転生した姿(のようなもの)で、具体的には
・主人公→アベルの因子を持つネコ耳少年
・ナオヤ→カインの記憶を持ったまま何度も転生して現在に至る
嫉妬で弟アベルを殺したカインは罰として、記憶をそのままに何度も転生する呪いを掛けられます。そして何度も転生した結果、現代の姿=ナオヤに至る。ナオヤと主人公は従兄弟同士として一緒に暮らして時期もあり、それなりの関係を築いてきました。でもナオヤからすれば主人公は嫉妬で殺してしまった弟アベルの生まれ変わり。愛憎の念が入り混じったナオヤは最終的にヤンデレと進化します。
アマネルートではナオヤと敵対する事となり、その際ナオヤに「俺を恨んでるか?」と問われます。主人公が恨んでると言えば喜び、恨んでないと言えば怒り出すナオヤ。このあたりで現実に居たら絶対嫌なキャラトップ10にナオヤの名を刻みました。
ここでナオヤさんのヤンデレ台詞を一部ご紹介。
「ククク…なぁ、アベル。俺の愛しい弟よ。心の底では俺を恨んでいるんだろう?俺を殺したいと思っているんだろう?」
「認めぬ!認めぬぞアベル!貴様は俺の弟だ!さぁ…この俺を憎め!」
「ハハハハッ!そうだ、もっと憎め!憎悪の炎に身を焦がせ!愛しい弟、アベルよ」
「だが、忘れるな主人公。神が俺に与えた罰は、再びお前と俺を巡り合わせる」
うわあ…。
ナオヤさんマジ厨二病!という感情も芽生えますが、でもそれがナオヤの魅力でもあり、このルートのナオヤは主人公を「愛しい弟」と呼ぶので個人的に好きです。
ナオヤルートではナオヤと共に行動する事になり、このルートの主人公はナオヤに唆されるがまま暗黒街道まっしぐらです。そんなダークサイドに堕ちた主人公に対して、最終決戦前にナオヤは「俺は決していい兄ではないが、俺を超える兄は世界にいないぞ」と、分かるようで分からない言葉を掛けます。
ちなみに、主人公とナオヤが兄弟関係だったと判明するのはアマネルートのみで、ナオヤルートでは二人の因果関係については言及されていません。別キャラルートで判明する重要な事を、ナチュラルにネタバレするうっかりナオヤ。ヤンデレで前世に因縁があってドジッ子って設定盛りすぎじゃないですかね、
なのでナオヤ好きとしてはアマネルートの後にナオヤルートをプレイするのがオススメ。アマネルートはナオヤと敵対する事になりますが、主人公に対する執着がガッツリ描写されているので、萌えはガッツリあります。味方でも敵でも美味しいキャラでした。[/su_spoiler] [/su_accordion]