デジモンストーリー サイバースルゥース

あらすじ

近未来の日本。
インターネットの視覚的かつ感覚的にアクセス可能な技術によって、電脳空間が人々の間で、もう一つの日常世界となっていた。

強固なセキュリティによって守られていた電脳空間。
しかし人々の生活に密着にすれ、そこで起こる犯罪も多くなってきていた。

中でも特殊なウィルスプログラムを利用し電脳世界に甚大な被害をもたらすハッカー達。そのウィルスプログラムはAIをもち、あらゆる情報を吸収、感情に応じて多種多様に進化を遂げる能力を持っていた。

ハッカー達はその特殊なウィルスプログラムを「デジタルモンスター」と呼んでいた。

製品情報

 

デジモンストーリー サイバースルゥース

作品名 デジモンストーリー サイバースルゥース
公式サイト 公式HP
発売日 Vita:2015年3月12日
PS4:2016年2月2日
Switch/Steam:2019年10月18日
ジャンル 育成RPG
対応機種 Vita/PS4/Switch/Steam
ダウンロード版有
キャスト 相羽タクミ(松岡禎丞)
真田アラタ(岸尾だいすけ)
ボイス 有り
主人公情報 相羽タクミ(名前変更可)
喋るのは選択肢程度 愛され/巻き込まれ主人公
個別イベント 無し
個別エンディング 無し
作品の傾向 探偵主人公 後味の良いストーリー 個性的なキャラクター
キャラ傾向 面倒見の良い兄貴分(真田アラタ)

 

デジモンストーリーサイバースルゥースハッカーズメモリー

作品名 デジモンストーリーサイバースルゥースハッカーズメモリー
公式サイト 公式HP
発売日 PS4/PSV:2017年12月14日
Switch:2019年10月17日
ジャンル 育成RPG
対応機種 Vita/PS4/Switch/Steam/ダウンロード版有
キャスト 天沢ケイスケ(浅利遼太)
乃木優(三瓶由布子)
御島隆司(中村悠一)
今井千歳(小野友樹)
ボイス 有り
主人公情報 天沢ケイスケ セリフ無し主人公/名前変更可能
個別イベント 有り
個別エンディング 無し
作品の傾向 電脳世界が舞台
キャラ傾向 ヤンデレ幼馴染(乃木優)

感想

デジモンストーリー サイバースルゥース

結論から言いますと、デジモンに興味・愛着が無くとも楽しめる!良質なシナリオとデジモン育成が楽しめるRPGです。
今作をプレイするまでペルソナシリーズをプレイしていたのもあり、人間以外を育成するRPGをやりたくて見つけたのがこのゲームでした。デジモンと言えば私が子供の頃にアニメが放送されており、下手するとアニメ放映時はまだ生まれてないよ!という方も中には居るかもしれません。調べたところデジモンの初出は20年前。長く愛されている作品なだけに、中途半端な知識しか持っていない私には、かなーり敷居が高く感じられましたがノープロブレムでした。

デジモンに関する知識は一切無くても、そもそも設定や舞台がアニメと全然違って、作中でも用語などはきちんと説明してくれるのでポカーンとなる事はありません。デジモンの種類も豊富で可愛い系、カッコいい系、ネタ系と多種多様です。200種類以上のデジモンがいるので、気に入りのデジモンがきっと見つかる事でしょう。

主人公は一応ボイス有ですが、無口な設定なので基本的にしゃべりません。ただ、選択肢もそこそこある上、表情がコロコロ変わるので程よく個性が出ています。特に食事シーンだとやったら長いモノローグが入り、グルメレポーターばりの食レポをしていて吹きました。全体を通してお人よしのお節介という印象の主人公像です。

キャラは男女共に魅力的。ストーリー的にはデジモンがメインですが、人間同士の関わり合いも密に描かれていて、少年少女の成長物語もガッツリ楽しめました。ノキアだけは登場する度に何かとイラッとくるものがありましたが、意図的ウザキャラなのでアレコレと突っ込まれていて嫌悪感を抱くキャラではないかと。

男性キャラは少ないものの、仲間キャラのアラタが色々美味しい要素満載で満足度は高かったです!主人公がアラタの心の闇を取り払ったり、殴り合いの末友情を深めたりと、ヒロインのような親友のようなそんな立ち位置。でもキャラデザの人が同じせいか、服装がデビサバ2の主人公とペアルックにしか見えないという。服というかコート?アウター?のフードのフワッと感とか、見比べてみてもかなりクリソツ!割とどうでも良いことなのにやたら気になるポイントでした。

長々と書きましたが気になるなら買って損はしない良作です!ゲーム性は勿論の事、シナリオも電脳世界と現実世界という設定を腐らせず、風呂敷もキレイに畳まれているのでストーリー重視の方にもおススメです。

デジモンストーリーサイバースルゥースハッカーズメモリー

デジモンストーリーサイバースルゥースの続編、というかスピンオフ作品のよう位置づけとなっています。前作をプレイしていなくても、特に問題はありませんが、前作をプレイしていた方がより楽しめると思います。ハッカーズメモリーの中には『デジモンストーリーサイバースルゥース』もまるっと入っているので、前作未プレイの方はこちらからプレイしてみて下さい。ソフト一本分の値段で、二作品楽しめるので超絶お買い得です。

ゲームシステムは最近のゲームにしてはやや不親切。
ネットの世界と現実世界を何度も行き来しなければいけないのに、ネットの世界にログインできるのは拠点のPCからのみ。クエストも一件しか受注出来ないので、何度もログインとログアウトを繰り返す必要があり、地味にフラストレーションが溜まります。メニュー画面で手軽にログイン・ログアウト出来れば良いな~、と前作をプレイしていた頃から感じていたので、前作と同じ仕様なのは少しがっかり。
それ以外では概ね快適にプレイ出来ました。セーブとロードもサクサクです。

ストーリーは個人的には良シナリオだったと思います。事件に巻き込まれた主人公が、色々な事件を解決していく中で色んな人と出会い、最後にその人たちの協力を得て事件を解決する…、という王道ながらも熱い展開のものとなっています。ただ、ラストに不満を感じる人は少なくないだろうな~、という終わり方でした。少し切なさを残すラストなので、皆が幸せな大団円エンドを求める方には少し厳しいかもしれません。
あとネットスラングが大量に使用されているので、硬派なテキストを求める方にも合わないと思います。

キャラクターはメインから脇キャラまで、個性ありまくりで面白かったです。取り合えず主要キャラがイケメンパラダイスで幸せでした。主人公はモブ顔と連呼されたり、序盤は幼馴染の優君以外からはぞんざいな扱いを受けます。けれども優君が名前の通り、めちゃんこ優しかったので辛くはありませんでした。
ちなみに、このゲームにおけるニアホモ要素の12割は優君が原因。

以下ネタバレ満載の優君語り。

[su_accordion][su_spoiler title=”続きを読む” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]優君は主人公の幼馴染にして、女顔がコンプレックスの男の子です。 自分のアカウントを奪われ、意気消沈している主人公を、一生懸命慰める心優しい性格の持ち主。まさに天使。
アカウントを取り戻すために、ハッカーとして活動を始めた主人公を心配したり、一緒にいる時間が短くなって寂しがったりと、なんかヒロインみたいなポジションの優君。時折、数合わせでバトルに参加させると、誰よりも喜んで参加してくれる愛らしい優君。

というのは仮の姿で…。
その正体は、主人公のアカウントを奪った犯人であり、主人公が追い続けていた全ての元凶。不気味なマスクを被り、自らを≪K≫と名乗り、主人公にアカウントを奪った犯人のヒントを与えて、主人公を振り回すなどの悪事を働く。 しかしながら主人公に対して敵意は無く、むしろ愛情が振り切ってしまった故の暴走が、今回の騒動の顛末です。 順を追って説明すると、子供の頃にいじめっ子から守ってくれた主人公に憧れを抱く優君は、守られるだけじゃなく主人公に頼って欲しいという気持ちが溢れてしまい、主人公のアカウントを盗み自分を頼るように画策します。その間、盗んだアカウントを個人的に愛でて楽しむ優君。
けれども主人公は優君を頼らずハッカーチームのフーディエにIN!しかもハッカーチームに入ってから、遊ぶ時間も減ってしまった…。そうだ!≪K≫とかいう明らかにヤバそうな敵を作ろう!これで今度こそ主人公は自分を頼るはず…。と、ざっくり説明するとこんな感じです。

因みに≪K≫という名前の由来は、主人公のデフォルトネームの「ケイスケ」のイニシャルという説も。優君どんだけ主人公が好きなんだ…。 主人公が優君を頼らなかったのは、大事な幼馴染を厄介ごとに巻き込みたくない、という至極真っ当な理由からなんですが、今回ばかりはそれが裏目に出てしまい、拗れに拗れてしまった、という事です。

ラストではきちんと和解して、見せ場もきちんとあったので、シナリオ中では結構優遇されてるキャラだと思います。 可愛い顔してモブ顔主人公に執着しまくるヤンデレ優君。声変わりもまだ済んでいないようなので、優君の今後が楽しみで仕方ありません。
主人公に依存・執着するキャラを求めている方にオススメの作品。[/su_spoiler] [/su_accordion]