マナケミア

あらすじ

静かな森の奥の山小屋でひっそりと暮らしていた少年ヴェインと猫の姿をしたマナ・サルファ。ある日、彼らの前に教師のゼップルという人物が現れ、
ヴェインを錬金術士の養成機関・アルレビス学園へとスカウトする。
既にマナとの契約を済ませていることは、ヴェインが錬金術士として高い素養を持っているものとして周囲から受け止められた。
アルレビス学園に入学したヴェインは入学後間もなく、深刻な部員不足に陥っていた部活動的な校内団体「グンナルのアトリエ」に半ば強引に勧誘される。
ヴェインはアトリエでの活動を通して知り合った友人たちと共に、錬金術士となるためのさまざまな授業や各種学校行事、自由時間に繰り広げられる仲間たちとの
交友といった賑やかな学園生活を送る一方、何かと因縁をつけてくる上級生の嫌がらせをかわしながら、
偉大な錬金術士であったという亡き父親テオフラトゥスの人物像と、自らの出生の秘密に迫っていく。(wikipediaサイトより引用)

製品情報

作品名 マナケミア 〜学園の錬金術士たち〜
公式サイト 公式HP
発売日 PS2:2007年6月21日
PSP:2008年9月25日
ジャンル 錬金術RPG
対応機種 PS2/PSP
キャスト ヴェイン(石田彰)
グンナル・ダム(堀内賢雄)
ロクシス(岸尾大輔)
ボイス 有り
主人公情報 ヴェイン
気弱/成長型主人公
個別イベント 有り
個別エンディング 有り
作品の傾向 学園が舞台 ライバル関係 アトリエシリーズ
キャラ傾向 主人公のライバル(ロクシス)
破天荒な先輩(グンナル)

感想

錬金術と学園物を組み合わせた学園RPG。錬金術と言われると難しそうに聞こえますが、実際にやってる事はレシピを集め、材料を集め、釜にぶん投げるだけ。戦闘はコマンド式ですが、とにかくキャラがよく動く。後半になると凄くよく動く。簡単だけど非常に爽快感がある戦闘で、戦闘は今までプレイしたゲームの中でもベスト3に入る面白さでした。

ストーリーはギャグとシリアスが混在して、序盤~中盤はギャグ、終盤がシリアスとメリハリのある内容です。個別イベントを最後まで見たキャラによって終盤のイベントに若干変化します。

主人公のヴェインは内気で引っ込み思案だけど錬金術の才能のある男の子。このゲームは一部を除き大多数がアクの強いキャラばかりで、特に女性陣の個性の強さは尋常じゃなく、気の弱いヴェインが周りに振り回されるというのがお約束のパターンに。

主人公をやたらライバル視するロクシスは、最初こそ敵として立ちはだかり嫌味ばかり言ってきます。が、基本的には常識人なので、仲間になってからは常識を超越した他の仲間達の突っ込み役として活躍し、嫌味はむしろ癒し要素に。
個別イベントでは、ヴェインはロクシスと仲良くなろうと行動しますが、その主人公の行動が更にロクシスのコンプレックスを刺激し、また揉める。と、こんな感じですれ違う二人ですが、周りの手助けもあり徐々に距離を縮めていきます。気弱キャラとツンデレって相性としては最悪だと思っていましたが、不器用な二人が少しづつ成長して歩み寄ってく姿を見て、相性最高の誤りだったと考えを改めました。

物語終盤では個別イベントを全て見たキャラによってイベントが変化しますが、その際ロクシスが主人公を叱咤しつつ説得する場面も、最初の二人のギスギス期間が長かっただけに、感慨深いものがありました。エピローグでは精神的にも肉体的にも成長したロクシスと、荒波に揉まれて強かさを身に着けたヴェインを拝む事が出来ます。

ロクシスはいわゆるツンデレキャラですが、テレてもデレデレし過ぎない程よいツンデレ具合で、見るからに優等生という印象とのギャップもあって楽しいキャラクターでした。

アトリエシリーズでは珍しい男主人公の作品で、シリーズ間でのつながりも無いので、アトリエやったことないよ!という方にもおススメです。