あらすじ
町の近くの森で見つけた、不思議な洞窟の入り口。
主人公は何者かの声に誘われるかのように、洞窟の奥を目指し始めた。
そして、世界は物語に侵食されてゆく――。
やたらと大きくなる話のスケール。
でもやる事はずっとダンジョン潜り。
あなたは結末を見ることができるか?
製品情報
作品名 | Ruina 廃都の物語 |
公式サイト | 公式HP |
ジャンル | RPG |
対応機種 | Win |
キャスト | —— |
ボイス | 無し |
主人公情報 | 顔グラ変更可能 ボイス/セリフ無し主人公 作成時の選択によって能力や一部の展開が変化 |
個別イベント | 有り |
個別エンディング | 無し |
作品の傾向 | 独特な探索システム 後味の良いストーリー 自由度の高いRPG 個性的なキャラクター |
キャラ傾向 | 悪友にして兄貴分(パリス) 隻腕の老剣士(ラバン) 困った性格の魔術師(シーフォン) 陰気で怪しい傭兵(メロダーク) 空気の読めないお坊ちゃん(アルソン) |
感想
ゲーム概要の「ゲームブック的なRPG」という言葉を見てもいまいちピンときませんでしたがゲームを開始してなるほどー、と理解したと同時に斬新なシステムに驚きました。中々想像しにくいかもしれませんがシステム面は非常にシンプルで遊びやすいです。
あと個人的に嬉しかったのは主人公の生い立ちを4択で選べるところ。
性別選択が可能なゲームはサモンナイトとか他にも色々ありますけど主人公の生い立ちを選べるゲームってこれ以外だとジルオール位しか思い浮かびません。導入部分が変わるだけでも周回プレイのモチベーションは上がるのでとても有難いです。
しかもこのゲームは導入部分だけでなくキッチリと個別シナリオも用意されていて好感度の高いキャラとの個別エンディングもあります。割とあっさり風味ですがキャラの個性が出ていてとても良いものです。
という事で各主人公のおおまかな話の流れをしますと
・賢者の弟子(魔法使いタイプ)―小生意気なライバルと火花を散らすお話
・騎士の嫡子(戦士タイプ)―騎士としての生き方を模索する親と子の物語
・罪人の遺児(盗賊タイプ)―陰謀に巻き込まれる子供達の物語
・神殿に拾われた孤児(賢者タイプ)―影のある傭兵にいつのまにか信仰されていた
ラストが明らかに異彩を放ちまくっていますがネタではありませんのであしからず。
私は「神殿に拾われた孤児」と「賢者の弟子」の個別シナリオが特に好きです。神殿に拾われた孤児シナリオは、疲れた大人(メロダーク)が俗世にまみれてない少年に希望を見出したり救われたるする系の話に弱い私はやられました……。
賢者の弟子シナリオはライバル関係萌えというか、小憎たらしいシーフォンを虎視眈々と懐柔していく賢者主人公に惚れ惚れするシナリオでした。
ああ、でも騎士の嫡子の個別シナリオで親子の絆に涙する王道ながら一番ドラマティックな展開も見て欲しいし、罪人の遺児シナリオでの子供達だけの擬似家族っぷりも堪能してもらいたい…。
つまるところ、どの生い立ちで始めてもそれぞれ良さがあってハズレシナリオはありませんのでお好みの生い立ちからドウゾ。ただゲーム攻略的には初回は騎士の嫡子主人公が死ににくてオススメです。このゲーム、序盤がカツカツで辛いので。
そんなわけで無料という点でハードルが下がっている事を差し引いてもめちゃくちゃ面白かったです。アトラス系の喋らない主人公が好きな方にオススメです。