戦場のヴァルキュリア2

あらすじ

征歴1930年代のヨーロッパにおいて、大陸は東ヨーロッパ帝国連合《帝国》と大西洋連邦機構《連邦》の二つの大国にほぼ二分されていた。
覇権を競う両国は遂に開戦、第二次ヨーロッパ大戦の勃発である。
征歴1935年、両大国に挟まれ中立を保っていたガリア公国へ帝国が電撃的な侵攻を行う。
多大な犠牲を払いながらも、義勇軍の活躍もあり、ガリアは帝国を退け独立を死守した。
征歴1937年。大戦は未だ終結を見ず、ヨーロッパ各国へと戦火は拡大していた。
ガリア公国では帝国侵攻時の戦災復興が徐々に進んでいたが、一方で政権転覆を狙う反乱勢力の活動が活性化し、各地で戦闘行為も頻発している。
再生と変革の時を迎えたガリア公国に、内戦の兆しが暗い影を投げかけていた……。

ランシール王立士官学校――将来の軍士官を養成する伝統ある名門校に、それぞれの思いを胸に秘め、新たな士官候補生たちが入学する。
彼らはまだ知らない。時代の流れが、激しく動こうとしていることを。今、ここで初めて会い級友になった者たちが、明日には戦友に変わってしまうことを……

製品情報

作品名 戦場のヴァルキュリア2
公式サイト 公式HP
発売日 2010年1月21日
ジャンル アクティブ・SRPG
対応機種 PSP(DL版あり)
キャスト アバン・ハーデンス(吉野裕行)
ゼリ(神谷浩史)
エリク・カンプマン(赤羽根健治)
ランディ・ハムスン(島﨑信長)
ハインツ・ギルデン(宮坂俊蔵)
ボイス 有り
主人公情報 アバン・ハーデンス 熱血主人公 天然タラシ
個別イベント 有り
個別エンディング 無し
作品の傾向 相棒関係 学園が舞台 戦記物
キャラ傾向 主人公の相棒(ゼリ)
強面なツンデレ(エリク)
腹黒委員長(ランディ)
執事(ハインツ)

感想

ガリア王立仕官学校に通う主人公とそのクラスメート達の物語です。平和な学園生活と戦争という組み合わせは斬新ですがややミスマッチな印象を受けました。戦時中なのにのほほんとした雰囲気で戦争の殺伐とした感じが全く伝わってきません。ストーリー展開もやや駆け足気味でもう少し丁寧に描写して欲しい部分も多々有りました。また、イベントの途中でムービーが挿入されますが、終盤のイベントになるにつれて酷くなっていきます。特にラスボス戦以降のムービーは無かった方が良かったと思えるレベル。
と、辛口な意見ばかりですが戦争の中で育まれる友情や、王道なストーリーは存分に楽しむ事ができたので大満足。戦闘はそれぞれ異なった特徴を持つ兵科を、状況に応じて使い分けるのが非常に面白かったです。ただ戦闘システムに慣れるまでは苦戦すると思います。自信がない方は難易度をEASYにしてプレイする事をオススメします。

主人公の対となる存在のゼリは、主人公のアバンが典型的な熱血キャラなのに対して、知的でクールなキャラです。初対面での印象の悪さから対立する事もしばしばありますが、次第に互いを認め合うようになります。
特に終盤のイベントでは、ゼリのアバンに対する友情がかなり濃く描かれており、王道の少年漫画的な展開を楽しめとても良かったです。ただゼリは女性キャラと恋愛描写が一応ありますのでご注意下さい。といってもあまり気になるレベルではありませんが。

またゼリ以外のクラスメートにも、それぞれに個別イベントがあり、メインストーリーでは分からなかった意外な一面が見れて非常に面白かったです。個人的に好きなのは、シグリッド&ライナー、エリク、ハインツ、ネイハム。女性キャラですがソフィアとルネは個別イベントを見て大好きになりました。

ストーリー展開やキャラ育成の不便さなど色々不満はありますが非常に楽しめました。個性的なクラスメート達とどんどん仲良くなる事ができるのは魅力的。クールと熱血なキャラの友情が好きな方にオススメです。