あらすじ
きみがいつか見た物語は、終わらない旅の途中だったんだ。
大地から、徐々に緑が失われ、ゆっくりと
――だが、確実に荒野と化していく世界…「ファルガイア」。
過酷な自然環境と、魔獣の脅威にさらされながらも、人は、大地にしがみついていた。
そんな枯れた世界を行き交い、危険と浪漫を求める冒険者を「渡り鳥」と呼ぶ。
彼らは皆、自らの信念のみに生きる流れ者――――「渡り鳥」。
あるものは戦いを求め、あるものは遺跡を求め、町や村を渡り歩く…。
荒野をさまよいながら過酷な旅をすれど、彼らこそ、このファルガイアで最も自由に生きているのかもしれない。(公式サイトより引用)
製品情報
作品名 | ワイルドアームズ |
公式サイト | 公式HP |
発売日 | PS:1996年12月20日 PS2:2003年11月27日 |
ジャンル | RPG |
対応機種 | PS/PS2/ゲームアーカイブス |
キャスト | ロディ・ラグナイト(鈴村健一) ザック・ヴァン・ブレイス(咲野俊介) |
ボイス | PS2版戦闘パートのみボイス有り |
主人公情報 | ロディ・ラグナイト セリフ無し主人公 菩薩レベルの優しさの持ち主 |
個別イベント | 無し |
個別エンディング | 無し |
作品の傾向 | 相棒関係 西部劇風SFファンタジー |
キャラ傾向 | 主人公の相棒(ザック・ヴァン・ブレイス) |
感想
西部劇とSFが融合した独特な世界観で、異世界の侵略者達を打ち倒すという王道ストーリーですが、王道だけど陳腐ではないシナリオ、魅力的なキャラ、倒しがいのある悪役と、RPGに欲しい要素がすべて揃っています。
PS2版は戦闘時にのみキャラボイスが入ったり、PS版で仲間にならなかったキャラが仲間になったりと、様々な追加要素があります。ただ、ポリゴンの出来だけが残念で、肩幅がやたら広くでロボのようです。
主人公のロディは喋りはしないものの、イベント中の行動を見る限り、悟りを開けそうな広い心を持っているキャラクターであると思います。今までプレイしたゲームの中で、好きな主人公ベスト3を決めるとしたら、一人はロディで確定するレベルで私は好きです。
とにかく優しい、台詞が無いにも関わらず優しさが画面から滲み出てくるほどです。
ロディはあまりにも強すぎる力を持っているので、滞在した村を魔物から守っては、その強さを目の当たりにした村人から恐れられ追い出される、という仕打ちを繰り返し受けていました。
それでも困った人を放っておけない性格故に、ゲーム開始早々に魔物に襲われている村の子供を助け、村から追い出される事に。
今までの経験上追い出されることは分かっているのに、それでも助けるロディ。
更に、冒険の中で危機に陥った仲間を助けるために、ロディは迷うことなく自らの左手を切り落とします。とにかく常に他人のために行動してるロディには、好感しか持てません。
そして持ち前の優しさで登場する人物を無自覚に攻略し、複数の女性キャラから好意を向けられますが、ロディなら当たり前だよね、と納得できてしまいます。
相棒兼パーティーの兄貴分のザックは、人生経験の豊富で気さくな兄ちゃんですが、言う時は女性でも王族でもお構いなしにズバズバ物を言う厳しい一面も。年齢は離れていますが、ロディとザックはしっかり相棒関係を築いています。
仲間キャラ全員から愛される、そして愛される理由も納得の魅力的な主人公なので、ニアホモ要素抜きにしても楽しめます。
主人公の性格が合わなくてゲームを投げた経験のある方、心根の優しい男の子が主人公のRPGを求めている方は是非ッ!