テイルズオブジアビス

あらすじ

キムラスカ・ランバルディア王国、ファブレ公爵家の一人息子ルーク。
幼少時にキムラスカと敵対するマルクト帝国に誘拐されて以来、7年間自分の屋敷に軟禁されて育つ。そんな自分の状況に苛立ちながらも、唯一の趣味である剣技の修行に励むルークの前に突如謎の少女ティアが現れる。
動揺しながらも立ち向かうルークだが、超振動を起こしティアと共マルクト帝国領地へに飛ばされてしまう。

屋敷へ戻るための旅の中で、ルークは今まで知らなかった自分を知る事になる…。

製品情報

作品名 TALES OF THE ABYSS
公式サイト 公式HP
発売日 PS2:2005年12月15日
3DS:2011年6月30日
ジャンル RPG
対応機種 PS2/3DS
キャスト ルーク・フォン・ファブレ(鈴木千尋)
ガイ・セシル(松本保典)
ジェイド・カーティス(子安武人)
ボイス 有り
主人公情報 ルーク・フォン・ファブレ
ボイス有り 王族/成長型主人公
個別イベント 無し
個別エンディング 無し
作品の傾向 主従関係 主人公にクセ有り 男女恋愛要素有り ファンタジー
キャラ傾向 過保護な幼馴染(ガイ・セシル)
鬼畜眼鏡(ジェイド・カーティス)

感想

『テイルズ オブ』シリーズの第8作でシリーズ10周年記念作品。
シナリオに関しては賛否両論分かれそうな作品ですが、萌も感動もあったので大満足です。

戦闘はアクション苦手な私でもゴリ押しでなんとかなる程度の難易度。BUMP OF CHICKENが提供した音楽も世界観とばっちりマッチしていて雰囲気を盛り上げてくれます。
キャラクターは良くも悪くも個性的なので好みがはっきり分かれそうです。

特に主人公ルークは、意図的ではありますが途中まで我儘坊ちゃんとして描かれているので、賛否分かれそうなキャラクターではあります。
我儘なだけではなく根は優しいよね、という事を仲間から言及されていたり、それまで我儘っぷりがあるからこそ後半の成長がより際立つので、序盤の主人公の態度で切ってしまうのはもったいない作品です。
ヒロインのティアと主人公ルークは、明確な描写は無いものの、最終的にいい感じになりますので注意。

ルークを筆頭に、パーティーキャラは良くも悪くもアクの強いキャラが多い作品ですが、ルークの使用人兼親友であり保護者的存在でも有るガイだけは、唯一の良心と言っていい程の善人です。そして、記憶を失った主人公ルークの面倒をずっと見てきただけあって、ルークに対しては非常に過保護に接します。
とあるイベントで信用を失ったルークは、パーティーメンバーから見放されますが、ガイは「あの馬鹿には俺が付いていなくちゃ」とルークの元へ駆けつけます。
ひたすら鬱な展開と、(自業自得とはいえ)ルークにとって苦しい状況が続き、プレイしているこちらも見ているのが辛くなるほどだったので、ヒロインとマスコットキャラとガイが、ルークを見捨てずに傍にいてくれた、というのはとても嬉しかったです。

更には主人公が命と引き換えに瘴気を消さなければいけない、という場面では「だったら瘴気なんて放っとけ!」と激怒。
瘴気を放っとけば世界が滅びるレベルの危機的状況に陥ってしまう状況下での言葉です。
世界平和も大切だけど親友であるルークも同じくらいに大切、という非常に友達思いなガイ。
ルークとの間に複雑な因縁も有ったりと、色んな要素が詰めに詰まれたキャラクターでした。

成長する主人公が好き!という方にお勧めの作品です。