幻想水滸伝ティアクライス

あらすじ

辺境のシトロ村の自警団に所属する主人公は、幼馴染のマリカ・ジェイル・リウ、兄貴と慕うディルクとともに、東の丘にもさもさ退治に出かける。東の丘で主人公は、谷が突然森に変わり、見覚えのない遺跡が現れるという不思議な光景を目にする。戸惑う主人公だったが、仲間たちはさも当たり前のように振舞う。もさもさ退治を続ける主人公たちは遺跡に踏み入り、強敵に追われて最上階に追いやられるが、主人公は一冊の古びた本を発見する。

製品情報

作品名 幻想水滸伝ティアクライス
公式サイト 公式HP
発売日 2008年12月18日
ジャンル RPG
対応機種 DS
キャスト 主人公(梶裕貴)
ジェイル(置鮎龍太郎)
ロベルト(岸尾だいすけ)
ボイス 有り
主人公情報 デフォルト名無し 熱血/愛され主人公
個別イベント 無し
個別エンディング 無し
作品の傾向 魅力的なキャラクター 声優が豪華
キャラ傾向 ツンデレ(ロベルト)
クールな幼馴染(ジェイル)

感想

幻想水滸伝シリーズは台詞無し、無個性主人公でしたが今回は個性有り主人公となっており、ハードの変更含め従来の幻水とは大分毛色が異なっています。
主人公が喋るようになったのは個人的に大成功だと思います。元気で前向き、現実に存在したらクラスの中心で騒いでそうな、非常になじみやすいキャラでとても好感が持てました
ただDSという事もあってポリゴンがブログのアバターのような残念な出来で、戦闘システムも大分簡略化されてしまっています。ハード変更に伴ってショボさが目立ってしまっていますが、ストーリーは燃える展開が多く非常に面白かったです。

特筆すべきはキャラの良さ。仲間加入キャラが108人もいますが、主人公を筆頭にどのキャラも個性的で、プレイして大分経った今でもキャラの事を覚えています。
特に印象的だったのロベルトとジェイルの二人。この二人は主人公との絡みがかなり濃いです。

ジェイルは主人公の幼馴染で普段は寡黙でクール、だけどちょいちょい天然な部分もあるギャップ萌えの人。主人公の調子が悪い時期に、ジェイルがクールにテンパっていたという情報をジェイルの母親から聞いた時、予想外すぎて変な笑いが出ました。

ジェイルの名誉の為に補足しておきますが、普段は主人公が着替える際、同性なのに女性キャラと部屋の外で待ってくれる非常に紳士なお方です。

ロベルトは最初ただのモブキャラかと思っていましたが、予想外の活躍をしてくれました。
出会った当初は主人公に対して非常に険悪な態度を取るロベルトですが、とあるイベントで一変。主人公の柔軟な考え方を認め、良き友人に徐々にシフトチェンジしていきます。
所謂ツンデレキャラなので、主人公を認めた後も表面的な態度は悪いですが、主人公が苦しい立場に置かれてる時に話しかけると、主人公の悲しみの原因にブチギレてたりと、心の中では主人公を大切に思ってることが伺えます。主人公は大らかな性格で、ロベルトのツンな態度も気にせず対応するので、下手に揉めることもなく良好な関係性を築けています。

また、このゲームではラスボスを倒した後に仲間のその後を簡単に知る事が出来ます。それを眺めながら、今まで国の為に剣士として戦ってきたロベルトなので、ボス戦後はまた国の為に奮闘するんだろうなあ…、と予想し切ない気持ちになっていたのですが、ちゃっかり主人公の傍に居られるよう、ロベルトが画策してて吹きました。好意ダダ漏れのツンデレとは良いものです。

戦闘システムや操作性などは悪くは無いけど良くもないというレベルです。が!!詰めの甘いツンを披露するロベルトを是非見て楽しんで頂きたいので、ツンデレ好きの方は是非是非プレイしてみて下さい。