グローランサー

あらすじ

この大陸には3つの国があった。
大陸の東側のバーンシュタイン王国は魔法と剣術に秀で、インペリアル・ナイツに守られた大陸。南のランザック王国は屈強な戦士たちが集う大国。そして西に位置するローランディア王国は隣国パーんシュタインと共同で魔法学院を創り、平和的に魔法を活用しようとしていた。

幼い頃、宮廷魔術師サンドラに拾われた少年は「世を滅ぼす闇」「世を救う光」という相反する暗示を受ける。
そして少年が17歳になった時、サンドラは告げる。旅立ちの日が来たことを。
自分の目で世界を見てくるようにと。
少年は初めて王都を出、外の世界へと旅立つ。
それが、すべての始まりであることを知らないまま……。(公式HPより)

製品情報

作品名 グローランサー
公式サイト 公式HP
発売日 PS:1999年11月25日
PSP:2009年5月14日
ジャンル ドラマチックRPG
対応機種 PS/PSP
キャスト ウォレス(ウォレス)
アリオスト(三木眞一郎)
ゼノス・ラングレー(遠近孝一)
エリオット(鶴野恭子)
ボイス 有り
主人公情報 カーマイン・フォルスマイヤー(名前変更可能)
セリフ/ボイス無し主人公
個別イベント 無し
個別エンディング 無し
作品の傾向 年の差 ファンタジー
キャラ傾向 歴戦の猛者(ウォレス)
天才魔導研究家(アリオスト)

感想

ジャンル名の通りノンストップでドラマチックな作品でした。ストーリーは至って王道で、冒険の中で成長した主人公が最後は世界を救う英雄となる、という感じ。古いゲームながら、ドット絵やCG等の演出は非常に凝ってて好印象。ドラマ性を増すため、アドベンチャーゲームのようなイベントが含まれていたのも良かったです。ただ、説明不足だったり描写があっさりしすぎな部分も多いので物足りさも感じました。ストーリーの流れがとても良かったので、もう少し掘り下げて描写して欲しかったなと思います。

キャラに関しては文句なし。男女共に魅力たっぷり。見せ場もありつつ、いいとこ取りしすぎない絶妙なさじ加減は素晴らしかったです。パーティーインするキャラには個別イベント、エンディングが用意されており本編では見れなかったキャラの意外な姿、過去を知ることが出来ます。

オススメキャラはウォレス。
実戦経験豊富かつ最年長という事で、主人公パーティーの兄貴分兼保護者的存在。時折、お茶目な一面を見せたりとユーモアに富んだキャラでもあります。ウォレスの個別イベントでは温泉に浸かりながら、ウォレスの過去の話を聞くことが出来ます。ここでは主人公共々、上半身裸の立ち絵を拝めることが出来ますのでぜひ一度は見てもらいたい所。

ただ、個別イベントはウォレスの過去話を聞くのみなので、主人公に絡んだネタはあまりないものの、それだけに個別エンディングでの怒涛のデレっぷりの破壊力は凄まじかったです。
本編では年長者として、主人公に厳しい意見を投げかける事もあったウォレス。そのウォレスが、主人公の成長っぷりに驚いていた事、人間性に男惚れしていた事。失明し暗闇の中を生きてきたウォレスに義眼を届けてくれた主人公にとても感謝している事。更には義眼をつけて初めて見た主人公は光り輝いてた、的な事を語ってくれます。
本編では一貫して保護者としてのスタンスを崩さなかったウォレスの意外な告白は衝撃的でしたし、歴戦の強者であるウォレスに認められる、というエンディングは非常に感慨深かったです。
甘さなどは一切ありませんが、実力者に男惚れされる、という部分には非常に萌えました。
ただ唯一悔しい点は、一番ホモ臭かったのが敵サイドのアーネストとオスカーだった事です。

ちなみにアリオスト狙いで購入を考えている方はご注意ください。彼はロリコンです。