グローランサーIV

あらすじ

遥か2000年前、人類は魔法と科学によって、高度な文明を築いてきた。

しかし強力な力を持つ天使との戦いによって、人類は滅亡寸前まで追い込まれてしまう。
そして現在。
人類は滅亡の危機から復興し、新たなる文明を築いていた。
しかし2000年前の“天使”との戦いで失われたものは多く、古代文明の魔法や科学技術はおとぎ話の世界のものとなってしまっていた。
そして天使も“人類を滅ぼす存在”として伝承の中に残るだけとなった

そんな世界の中にある大陸の一つ、ノイエヴァール。
この地の南方に位置するランプラスト島に外大陸からの侵略から島を守るために雇われた、アルテン・シュヴァルト傭兵団。
だが、突如現れた天使に襲撃を受け、戦場から逃げ出すこととなる。
そして、大陸へ引き返した日の夜、天使の出現を確認した団長のディクセンは、団員の一人であるクレヴァニールに衝撃的な事実を告げる。

「お前こそが“天使を止めるためのカギ”だ」と。

そこから物語は大きく動き出すこととなる。(公式HPより)

製品情報

作品名 グローランサーIV
公式サイト 公式HP
発売日 PS2:2003年12月18日
PSP:2011年8月18日
ジャンル ノンストップ・ドラマチックRPG
対応機種 PS2/PSP
キャスト ヴァレリー(櫻井孝宏)
ルーミス・リヒトマン(岡野浩介)
ルードヴィッヒ(山崎たくみ)
アルフォンス・オーディネル(高橋広樹)
クリストファー・オーディネル(高橋広樹)
ブリュンティール(子安武人)
マグナス(鈴木達央)
ボイス 有り
主人公情報 クレヴァニール(名前変更可能)
セリフ/ボイス無し主人公
軍人 無個性主人公
個別イベント 有り
個別エンディング 有り
作品の傾向 戦記物 ファンタジー 魅力的な敵キャラ
キャラ傾向 仲間思いの剣士(ヴァレリー)
軍の先輩(ブリュンティール)
流浪の旅人(マグナス)
類まれなる知将(ルーミス)

感想

グローランサーシリーズの中では1と肩を並べるほど評価が高い今作。
クリアしてみて高評価にも納得です。

戦闘はグローランサー1を進化させたリアルタイムミッションクリアシステム。簡単に言いますと戦闘前に提示された条件(「村人を安全な場所に逃がせ」など)を満たせば敵を全滅させてなくても勝利扱いになりますよーというシステムです。
15レベルの敵がうようよ居る中、レベル5の村人が孤立した状態で「助けてくれ~」なんてシチュエーションもザラなので、イベント戦闘は結構しんどいものがあります。といっても事前準備をしっかり行えば比較的安全に戦えるので難易度はそこまで高くありません。

シナリオは4カ国の戦争に主人公が介入していくというのが基本的な流れ。
最初は傭兵団の一員だった主人公が、旅人になったり軍人になったりシナリオが進行する毎に色々な勢力に属して多くの人と出会っていきます。
かつて共に戦っていた仲間と敵として再開し戦う場面もあり、その際の戦闘BGMは悲愴な雰囲気のものに変化したりと演出が細かいのでモチベーションもグッと上がります。

休暇中に仲間と過ごす事によって個別イベントが発生し、そのイベントでは仲間の意外な一面を垣間見ることができます。
ニアホモ度が飛び抜けて高いキャラは居ませんが、主人公が軍で出会うヴァレリーは仲間→敵対→和解とドラマチックな展開が多く印象的でした。
個別イベントも敵対したことによる引け目から仲間と距離を置こうとするヴァレリーの心を、主人公が氷解させていくのがカウンセリング恋愛っぽくて良いなあと思いました。
PSP版で追加されたモミアゲ剣士・マグナスも良い味出していました。萌えというよりお笑い担当ですが。シリアスな展開が多いのでマグナスをイジって癒されていました。

シンプルながら戦略性のある戦闘、骨太なストーリー、敵味方関係なく魅力的なキャラクター、主人公に特定の恋愛ヒロインがおらず男性とのイベントが豊富。ニアホモ要素は少ないものの、ゲームとしてのマイナス点が少ない良作なので面白いRPGがやりたい!という方にオススメです。