MISSING PARTS

あらすじ

鳴海探偵事務所は名探偵と呼ばれた鳴海誠司を所長として有能な探偵を幾人も有していた探偵界の重鎮である。しかしそんな名声も今は昔。所長が謎の失踪を遂げてからというもの、事務所の名は地に落ち、所員も一人また一人と減っていき、今や鳴海誠司の娘である鳴海京香が一人で業務をとりまわしているという惨状となっていた。
両親の形見であるペンダントの捜索を依頼に事務所に訪れた青年真神恭介はそんな惨状を目にし、京香を助けるために自らが事務所の所員となることを決意した。そして、新人探偵真神恭介の冒険が始まることになる。(wikipediaより引用)

製品情報

作品名 MISSING PARTS
公式サイト 公式HP
発売日 PS2:2003年11月27日
PSP:2012年11月29日
ジャンル アドベンチャーゲーム
対応機種 PS2/PSP
キャスト ——
ボイス 無し
主人公情報 真神恭介
大人/お人好し主人公 探偵見習い
個別イベント 無し
個別エンディング 無し
作品の傾向 相棒関係 ミステリー ストーリー性重視
キャラ傾向 主人公の相棒(白石哲平)

感想

PS2版ではゲーム二本またいで完結しますが、リメイクされたPSP版では二本分の内容がすべて入っているため、今から購入される方は追加シナリオもあるので、PSP版がおススメです。

ストーリーはとても綺麗にまとまっていて非常に面白いです。新米探偵として小さな事件を解決していき、それが段々と大事件に繋がり、過去に解決した事件の関係者の協力してもらいながら、謎を解き明かしていきます。
この、終盤のオールスター感謝祭のような、別にスターは居ないけれども、今まで関わってきた人達がそれぞれ最後まで活躍し、伏線を回収しながら事件が収束する流れは、王道だけれど胸がカッと熱くなりました。

主人公の真神恭介は、見事なまでの巻き込まれ型の主人公。見た目はイケメンですが、お人よしで世話焼き母さんのような感じなので、作中でイケメンっぽさは皆無です。そして探偵モノに欠かせないワトソン役。今作のワトソン役は医者とはかけ離れたチンピラ崩れの関西人・白石鉄平が担当しています。

出会って早々に主人公を「恭ちゃん」と呼びフレンドリーに接してくる哲平。哲平の距離の詰め方に戸惑いながらも世話を焼く主人公。哲平と接してる時は、より一層主人公のお母さんっぽさがアップしていて、哲平の汚い部屋を説教しながら片づけてるシーンは、だらしない息子を持つ母親のようです。基本的に哲平絡みの会話はコミカルなものが多いです。

個別イベントは存在しませんが、哲平がメインの話があり、そこで哲平の過去や内面が掘り下げられています。普段は高校生レベルの会話しかしていない二人が、この時ばかりは年相応の大人の雰囲気を醸していて、このギャップはずるいなと思いました。

哲平メインの話では哲平が主人公に弱音を吐く場面があり、普段お調子者でヘラヘラしてるキャラが凹んでる姿に萌え…。ではなく、そんな落ち込んでる哲平に対して主人公の取った行動は、黙ってそばに居るだけだった訳ですが、演出やイベントCGのお蔭か、非常に渋くアダルティーな具合に仕上がっています。この話を経て、主人公と哲平の距離もグッと縮まり、二人の相棒関係もより一層深くなっていくので、ぶっちゃけこの話全てが哲平の個別イベントみたいなもんです。

男性・女性キャラどちらも魅力的で、推理物としても読み物としてもクオリティが高く、なにより哲平と主人公の相棒関係が萌えに溢れていて、楽しくプレイできました。古いゲームなので操作性はイマイチですが、探偵モノが好きな方は是非とも一度はプレイしていただきたい作品です。