あらすじ
科学技術が発展した世の中に、天魔と呼ばれる災いの闇が存在する。
霊峰・富士裾野に広がる天照郷、そして万物のエネルギーの渦巻く喧騒の街 東京。
それらの地には、天魔からこの国を守る使命を受けた≪鎮守人≫が居た。
天魔と戦う≪鎮守人≫を養成する『天照館高等学校』と『月詠学院高等部』。
天照館高等学校に通う主人公は、≪鎮守人≫としての能力を見出され、交歓学生として月詠学院高等部へ転校する事となる。(公式サイトより引用)
製品情報
作品名 | 転生学園月光録 |
公式サイト | 公式HP |
発売日 | 2006年11月22日 |
ジャンル | 学園伝奇ADV |
対応機種 | PS2 |
キャスト | 結崎亮(鈴村健一) 剣持昴生(保志総一朗) 仁科麒一(下野紘) |
ボイス | 有り |
主人公情報 | 草凪八雲(名前変更可) ボイス/セリフ無し主人公 戦闘時のみ掛け声ボイス有り(櫻井孝宏) ※ドラマCD版キャスト(岡本寛志) |
個別イベント | 有り |
個別エンディング | 有り |
作品の傾向 | 男ツンデレ 学園が舞台 個性的なキャラクター 男女恋愛要素有り |
キャラ傾向 | 幼馴染(結崎亮) クール系ツンデレ(剣持昴生) 主人公を慕う後輩(仁科麒一) |
感想
このゲームはシリーズ2作目で前作に転生学園幻蒼録というものがあります。プレイしていなくても全く問題はありません、というかやらない方が良いです
パッケージに惹かれて定価で購入し絶望したのも今では良い思い出…。そんなトラウマがあり購入を迷ってましたが予想外に楽しめました。戦闘などシステム面はひどいもんですがキャラがとても魅力的。声優さんも豪華でフルボイスなのでキャラゲーとしては良品の部類かと。
主人公は“天魔”と呼ばれるバケモノと戦う力を手に入れた事で、交歓学生として地元の天照館高校から月詠学院へと派遣される事に。感情入力システムを搭載しており、選択肢と感情入力のみの喋らない無色透明主人公です。
といってもツンデレ剣士の剣持をやんわり脅して学園祭を一緒に回ろうとしたり、所々にユーモア溢れる腹黒さが垣間見えて程よく個性が出ています。
剣持はクール系ツンデレですが前述の通り個別イベントなどで主人公に弄り倒されています。
修学旅行時のイベントでは一匹狼の剣持と二人で行動する事が可能で、その際コアラ&主人公とスリーショットで写真を撮る事に。満面の笑みの主人公に対して怒りと悲しみが混ざった表情の剣持という、二人のテンションの差が酷すぎて笑えます。
その後もコアラ写真を脅しのネタにチラつかせながら剣持を構い倒す主人公。クール属性を捨てて主人公に振り回される剣持。共通点は皆無な二人ですが中々いい感じの凸凹コンビです。
幼馴染の結崎は女性キャラと相思相愛になったり、孤児である主人公に対して「親が居ないお前が羨ましい」と無神経な発言をしたりで、やや地雷キャラと化しています。良い奴は良い奴なんですけどね…。ラスボス後に主人公が死の淵から生還した時は号泣しながら喜び、エピローグでは結崎家の養子になって兄弟になろうと提案したり、思いやりが無い訳ではないんです。ただ爆弾を抱えすぎてて、好きなんだけど!好きなんだけども…!!とモヤモヤした気持ちになります。
地元の後輩の仁科は一般ゲームでは珍しい程、主人公大好きオーラを全身から発している、アクの強い男性キャラの中で数少ない癒し担当です。出番が少ないのがネックですがそれをカバーするほどの愛らしさが彼にはある…!エピローグでは離れた場所に居る主人公の元へ行く為、勉強に励む仁科と見守る主人公のCGが。最後まで主人公の背中を追いかける可愛い後輩の仁科きゅんでした。
ストーリーや戦闘に過度の期待をしなければ楽しめる作品。とにかくキャラ萌えしたいという方にオススメです。