イースVIII -Lacrimosa of DANA-

あらすじ

世界中を旅する冒険家アドル・クリスティンは、相棒のドギと共に大型客船ロンバルディア号で船旅を送っていた。しかし、船が謎の巨大な海洋生物に襲われて沈没し、呪われた島と呼ばれる無人島「セイレン島」に漂着してしまう。

そこは、太古に滅びたはずの巨大で狂暴な獣「古代種」が徘徊する危険地帯だった。他の漂着者を見つけて島から脱出するため、アドルは同じく島へ流れ着いたバルバロス船長、貴族の娘ラクシャ、漁師のサハドと共に、当面の生活の場となる「漂流村」を設立。そこを拠点として島の調査を行うことになる。(Wikipediaより)

製品情報

作品名 イースVIII -Lacrimosa of DANA-
公式サイト 公式HP
発売日 PS Vita:2016年7月21日
PS4:2017年5月25日
Steam:2018年4月17日
Switch:2018年6月28日
ジャンル オープンワールド型アクションRPG
対応機種 PS Vita/PS4/Steam/Switch
キャスト ドギ(三宅健太)
ヒュンメル=トラバルト(KENN)
ボイス 有り
主人公情報 アドル=クリスティン
セリフ無し主人公
個別イベント 有り
個別エンディング 無し
作品の傾向 相棒関係 無人島生活 冒険
キャラ傾向 長年の相棒(ドギ)
クールで謎多き青年(ヒュンメル)

感想

総プレイ時間は50時間程と中々のボリュームです。ただ、体感としてはそれほど長く感じることは無く、むしろもっと長くプレイしていたいなー、なんて思いながらプレイしていました。社会人になってからというもの、夢中になって何かをする機会はめっきり減っていたので、今作をプレイ出来て本当によかったと心から思います。

全体的な感想としては、戦闘システム、シナリオ、キャラクター、音楽と全ての要素が高水準に纏まっていて満足度の高い作品でした。強いて難点を上げるとすれば、ラストがやや駆け足気味な点。物語の導入部から中盤のストーリーの転換部まで、ゆっくり丁寧に進行していただけに、ラストの説明・描写不足がより一層際立ってしまってて、最後の最後で勿体ない!と思ってしまいました。

エンディングでもパーティーキャラのその後が3、4行で説明されますが、恐らくクエストやキャライベントを全てこなした場合、大半のプレイヤーが漂流村の住人達に程度の差はあれ愛着を持つと思うので、パーティーキャラだけでなく、漂流村全員のその後を見せて欲しかったなーと。

先述した通り、シナリオは最近プレイしたゲームの中でもトップクラスの面白さでした。出身地や身分もバラバラな漂流者達が紆余曲折を経て一致団結する過程、未開の地を冒険するワクワク感、島に隠されれた秘密を解き明かし解決する達成感などなど。プレイヤーをストーリーに引き込む為の魅力的な要素がギュッと詰まっていて、プレイ途中でダレる事は全くありませんでした。また、漂流者メンバーにはそれぞれ個別イベントもあり、キャラのバックボーンや漂着生活を経て一回り成長した姿を見れるので、短いイベントながらも密度は濃いものとなっています。

ニアホモ的には主人公アドルの相棒役のドギが、やはり萌え度は高かったかなと。昔からの相棒というだけあって、序盤からお互いの事を分かり合ってる感がにじみ出ています。かと言って過去作の事をダラダラ喋ることは無く、「お前といると(毎度トラブルに巻き込まれるから)飽きないぜ!」程度の会話のみで、過去に色々あったんだなーと伝える程度に留まっています。アドルとドギは割とさっぱりした相棒関係ですが、最終決戦に向かうアドルに対して「ちゃんと帰ってくるよな?」と不安げに問いかけたりと、根っこには深い友情があるんだなと感じられる描写もあったのが嬉しかったです。

パーティーキャラのヒュンメルも意外性がありキャラ単体では非常に好きなんですが、アドルと激しく熱い友情を育んでる感は薄め。ただ、最後の個別イベントでアドルにだけ過去話をしてくれたりと、分かりにくいながらも懐いてくれてる感じはとても可愛らしかったです。
キャラに関してはニアホモ抜きにして見ても、老若男女問わず魅力的なキャラばかりで、ここまでキャラに好感を持ったのって初めてなんじゃないかって位、みんな大好きです。序盤に印象悪くてもきちんと挽回する機会が設けられ、鍛冶屋・防具屋・アクセサリー屋・その他大勢の人達に愛着を持てる所が、今作の何よりの魅力だと思います。

戦闘に関しては、アクションRPGという事で敷居が高く感じる方も居るかもしれませんが、難易度イージーでやれば何とかなる!はず。これに関しては個人差もあると思うので断言は出来ませんが、NPCも優秀で雑魚戦はサクサク終わるので、しっかりレベリングして装備を整えれば詰まることは無いと思います。

長くなりましたが、キャラ・シナリオ・音楽・戦闘と押さえるところはきっちり押さえてる、良質なRPGなので、万人の方にお勧めできる作品です。