サモンナイト3

あらすじ

主人公はとある事情で帝国軍を退役した元軍人。帝国屈指の豪商・マルティーニ家の主人から彼の子供の家庭教師の依頼を受け、その子供と共に工船都市パスティスへ向かう船へと乗り込む。しかし航海の途中船が海賊の襲撃に遭ってしまい、さらに突然発生した嵐によって生徒が海へ投げ出されてしまう。主人公は生徒を助けようと海に飛び込むが、荒波に翻弄され意識を失いかける。その時「力が欲しいか?」という謎の声が聞こえ、生徒を助けるための力が欲しい主人公はその手を伸ばした。
主人公が意識を取り戻すと、そこは無人の砂浜だった。何とか状況を把握すると、近くで生徒の叫び声が聞こえる。小さい召喚獣をはぐれ召喚獣から庇おうとする生徒を今度こそ助けたいと思う主人公の頭の中で、意識を失いかけた時の声が響く。その直後に主人公の姿が変貌し、何も持っていなかったはずの手に碧に輝く剣が現れた。その剣の力ではぐれ召喚獣を撃破した主人公。そして生徒は感じていた恐怖から開放され、主人公に泣き付くのだった。
そして主人公は船を襲撃した海賊の客分として迎えられたり、流れ着いた島の住人と出会ったりしていく内に、自分が持っている剣の秘密、そして剣と島の関係について知っていくこととなる。(wikipediaサイトより引用)

製品情報

作品名 サモンナイト3
公式サイト 公式HP
発売日 PS2:2003年8月7日
PSP:2012年10月4日
ダウンロード版有り
ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 PS2/PSP
キャスト カイル(松本保典)
スカーレル(小野坂昌也)
ヤッファ(中田譲治)
ボイス 有り
主人公情報 レックス
元帝国軍人・現在教師
ボイス無し 大人主人公
個別イベント 有り
個別エンディング 有り
作品の傾向 ファンタジー 異世界召喚 ファンタジー 教師と生徒 相棒 獣人
キャラ傾向 熱血漢な海賊(カイル)
オネエ言葉の航海士(スカーレル)
思慮深い護人(ヤッファ)

感想

軍人から家庭教師に転職した主人公が、生徒を助けるために海でおぼれて島に流されたり、謎の剣を手に入れたり、島の住人や海賊やらに巻き込まれるドタバタストーリー。ストーリーはギャグや心温まる展開もありつつ、後半はシリアス。
家庭教師の主人公と生徒の交流や絆が濃く描かれていて、ショタっ子が徐々に主人公に心を開いてくれるストーリーはほんわか心温まります。
男の子の生徒はヤンチャなナップと大人びた雰囲気のウィルの二人。それぞれ違った魅力があるのでお好みでどうぞ。
特定の条件を満たすと番外編が楽しめ、2をプレイ済みの方には嬉しいゲストが登場。相変わらずなマグナとネスティに会えます。

生徒二人、カイル、そしてヤッファが本編でも良い味出していました。
特に生徒二人は物語のキーパーソンで主人公との絡みが最も多く、番外編ではイケメンに成長している上に先生の事が大好き、という事で妄想が無限に広がります。主人公や島の住人との交流で成長して、最終的には精神的にも肉体的にも大人になっていくので、子供には萌え辛い…という方でも番外編までプレイしてみて下さい。主人公は残念ながら登場しませんが。

カイルは海賊のリーダーで頼りになる兄貴分。竹を割ったような性格で、海賊のリーダーをしているだけあって包容力もあり、あれこれと主人公をサポートしてくれます。イベントに甘さは無いものの後半主人公の為に行動する姿はまさに漢。普段は「先生」呼びなのにいざという時に「レックス!」と主人公の呼び方を使い分けてるのにキュンときます。

ヤッファは普段は昼行灯でもやる時はやる、声が中田譲二で渋いと私の好みにクリーンヒット。獣的な外見に反して理性的で落ち着いた性格のギャップが本当に良いです、たまりません。
主人公のレックスが平和主義で甘ちゃんな部分が目立つので、ヤッファのように冷静に物事を見渡せるキャラとの相性が抜群に良いです。カイルは同じ視線で物事を一緒に考えてくれてる感じですが、ヤッファは一歩引いたところで助け船を出しつつ主人公の成長を促している感じ。

主人公が平和主義すぎて年齢の割りに頼りない印象を受けましたが、新米先生として生徒を守ろうと頑張ったり、理想と現実の差に苦しみながら奮闘する姿勢は好感が持てました。1・2よりもゲームシステムが洗練され、4よりも友情や絆がクローズアップされているので、一番遊びやすかった作品でした。